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本記事で得られる知識
当記事では、ネットワークビジネスの報酬システムで出てくるツリーを「制限幅ツリー」と「無制限幅ツリー」に分けて、その違いとそれぞれの計算方法について解説していきます。
この記事はこんな方向けです。
この記事を理解するためには、ネットワークビジネスの報酬システムのツリー構造について体系的に理解された方が知識を深められる内容となっています。
無制限幅ツリーと制限幅ツリー
ネットワークビジネスに出てくるツリーは、ポジショニングの観点で無制限幅ツリーと制限幅ツリーの2つに分けることができます。
今回はこの2つに特化した説明に入りたいと思います。
無制限幅ツリーと制限幅ツリーの基本的な知識としては、各ポジションの直下に配置できる数に制限があるかないかという点になります。
1つのツリーの中でメンバーによって制限幅がある・なしを分けることはできません。そのようなシステムになっているとしたら、それは単純に無制限幅ツリーと制限幅ツリーの計2つのツリーを便宜上1つに見せているだけに過ぎません。
繰り返しになりますが、ツリー自体が存在している理由は「権利関係を明確にして報酬金額を計算するため」にあります。
無制限幅と制限幅とを混在して報酬計算することは原理上ありえませんので、1つのツリーにつき「無制限幅」か「制限幅」のどちらかの性質があると理解しましょう。
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各ポジションのイメージ
基本的にツリー上の各ポジションは以下の図1のようなイメージとなります。
◯はツリー上のポジションを意味しますが、無制限幅ツリー上のポジションはラインが上に出ているイメージであり、制限幅は制限の数だけポジションの下に線が出るイメージです。
ここから具体的に個別の説明に入りますが、なぜ無制限幅が線が上で、制限幅が線が下なのか理解できると思います。
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無制限幅ツリー
無制限幅は、各ポジションの直下に何人でも配置できるツリーを指します。
以下の図があるとします。
青色のメンバーがこれから配置される新規メンバーとします。
無制限幅はポジションの下に何人でも配できますから、原理としてはAさん~Kさんの誰の下でも配置することができます。
これが無制限幅ツリーの特徴です。
実務上は新規会員は、紹介した人の直下に配置されるのが業界常識なので、例えば新規会員(青色)がGさんの紹介で登録するとすれば、Gさんの直下に配置されます。もしKさんの紹介なら新規メンバー(青色)はKさんの直下に配置される形です。
直下の数がそのメンバーが直接リクルートしたメンバーの数ということになり、数が多ければ多いほどそれだけ実績があることを指します。
言うまでもありませんが、無制限幅ツリーは誰かをリクルートしないと、自分自身のダウンラインには一切メンバーがポジショニングされません。ポジショニングされなければ、報酬発生の原資が生まれません(定期購入する報酬還元対象のメンバーがいない)。
MLM企業の設立が早い段階で登録したところで、自分自身からの紹介での組織を構築できなければ、報酬が0なので「早い者勝ち」という概念がないことがわかります。
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制限幅ツリー
制限幅ツリーはポジションの直下に配置できる人数に制限を設けているツリーです。
報酬システム上はバイナリーの2系列がメジャーですが、2系列・3系列などのマトリックスが該当します。
ここからは2系列を基準に説明します。
先に示したとおり、制限幅ツリーのポジションのイメージは線が予め設定された系列数の数だけ下に伸びている形になります。
これにより、2系列であれば2本の線が既に下に出ているので、ポジショニングする場合はこの線の空いているところに配置せざるを得ない状態になります。
図4の左側はAさんだけが配置されていて、ここに新規メンバーを配置する場合は、Aの直下の2本のいずれかに配置することになります。
そして図4の右側のように、A、B、Cが配置されている状態で、例えばAさんの紹介者を新たにポジショニングする場合は、AとBのそれぞれ空いているところか、Cの2本の計4箇所のいずれかに配置することになります。
図5のようにAさんの直下に既に2系列配置されてしまっている場合は、否応なくとおりこしてBCDさんの先端のいずれか5箇所のいずれかに配置されます。このように直下を飛び越えてポジショニングすることをスピルオーバーといいます。
無制限幅ツリーの場合は直接紹介者は登録上は直下に配置されますが、制限幅ツリーの場合は戦略的にこのスピルオーバーを利用して、◯さんの下に配置したほうがいいという考えながら行うことになります。
MLM企業によっては「オートポジショニング」という機能で自動的に場所指定されるところもあります。
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