モリンダ(ノニジュース)ビジネスの仕組みを解読する【報酬プラン(システム)制度概要、マルチ商法】

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本記事で得られる知識

当記事では、ネットワークビジネス(マルチ商法)を行うモリンダ(Morinda)の報酬システムについて全体像について解説します。

この記事はこんな方向けです。

当記事は、ネットワークビジネスに関して無知な方、初心者の方向けの記事になります。

モリンダのネットワークビジネスの勧誘を受けた方、更に、ネットワークビジネス、MLM、マルチ商法、マルチまがい商法、ねずみ講、連鎖販売取引といった名前を聞いたり、そういうものに家族や友人が参加してほしくない方も、事前の予備知識として読んでおくことをお勧めします。

今回はモリンダの報酬システム(プラン)の制度設計について書いていきます。

特定費用

登録料

モリンダでは、3種類の登録形態が存在します。

公称IPC準IPC愛用会員
会員制限付会員商品目的会員
登録料4200円(税込)なしなし
その他身分証明証の提出身分証明証の提出なし

IPCが本格的にビジネスをする方向けのため、IPC登録時のみ登録料が発生します。

更新料

オートシッププログラムを組んでいない場合で登録または契約から1年が経過する場合は、製品を購入するか更新料4200円(税抜)を支払うことで更新されます。

復帰手数料

オートシップを組みたくないけど、受給条件を満たす状態にしたい会員は1200円を支払う必要があります。

オートシップを組むとこの費用は発生しません。

通貨交換手数料

モリンダの報酬システムはアメリカドルをベースに計算されます。これを円ベースに交換する際に手数料が発生します。そもそも円ベースのみ払い出しされるので、報酬の支払い時に必ず発生する手数料となります。

  • 月US1ドル以上 : 0.5%
  • 月US5001ドル以上 : 0.75%
  • 月US10001ドル以上 : 1%

ポイントの計算の仕方

この項目を体系的に頭の中でイメージするには、設定時レートと換金時レートの概念の知識が必要になります。

商品1つ1つに、QVとCVという2種類のポイントが付与されています。アメリカドルベースでの設計のため、「QV」「CV」「アメリカドル」「円」の4種類の換算・換金を意識して、計算をする必要があります。

QVはタイトル昇格条件・ボーナス受給条件として主に用いられ、CVは報酬の金額を計算するために用いられます。

同じ商品1つにおいても、この4つの数字が大きくことなります。

ボーナス支払い時の計算をする場合には特定費用である通貨交換手数料分を考慮する必要があります。

公式に用意されているのは8種類

モリンダの報酬プランは、公式に用意されているのは8種類あります。

このうち、割引に近いイメージのパーソナルリベート、日本国内向けの原資で計算されるが4種類、全世界の会員向けの原資で計算されるのが3種類と分けることができます。

モリンダのボーナスを体系的に理解するためには、オーバーライド、ユニレベル、7up、コンプレッション、シェアの知識が必要になります。

2020年1月現在において用意されているボーナス・リベートは以下のとおりです。複雑な要件は別途記事で記載します。

1-1. パーソナルリベート

オートシップを組んだ上で、月に120QVを超える購入をした場合に、超えた部分だけ20%割引になるというものです。

厳密にはボーナスではないのですが、1つのボーナスとして紹介されています。

対象の登録形態はIPCのみです。

2-1. 小売利益

非会員への販売時の差益です。購入する量によりますが、IPC会員の1/4である30QV以上の商品でオートシップを組めば、愛用会員か準IPCのほうが購入する側のメリットが高いので、こちらの収益を得る方はほとんどいないでしょう。

対象の登録形態は性質上IPCと準IPCとなります。

2-2. 愛用会員ボーナス

コンプレッション型X×5ユニレベルです。

コンプレッションレベル1からコンプレッションレベル5以内にいる愛用会員と準IPC会員の月30QV以上のオートシップ設定された購入分から発生します。

コンプレッションレベル対QVボーナス率
1世代目20%
2世代目5%
3世代目5%
4世代目5%
5世代目10%

ファーストスタートボーナスと同じボーナス率設定となります。

対象の登録形態はIPCと準IPCです。準IPCにとっては小売利益以外はこのボーナスが受給対象です。

2-3. ファーストスタートボーナス

登録後60日間限定のX×5 コンプレッション型ユニレベルです。コンプレッションレベル1からコンプレッションレベル5から発生るボーナスです。

コンプレッションレベル1からコンプレッションレベル5までにいるIPCのメンバーで、月に120QV以上の購入をしている分がこの計算の対象になります。

コンプレッションレベル対QVボーナス率
1世代目20%
2世代目5%
3世代目5%
4世代目5%
5世代目10%

対象の登録形態はIPCのみです。

2-4. ユニレベル

X×8 コンプレッション型ユニレベル7up方式です。ファーストスタートボーナス対象期間の60日間経過後は、切り替わりでこちらのボーナス体系で支払われます。

コンプレッションレベル8から発生します。ファーストスタートボーナスとは真逆で、深いレベルから多くのパーセンテージが発生する設計となっています。

コンプレッションレベル対QVボーナス率
1世代目1%
2世代目5%
3世代目5%
4世代目6%
5世代目6%
5世代目7%
5世代目7%
5世代目8%

ファーストスタートボーナス対象期間の60日の間にダウンラインを構築して、60日後は深いメンバーへのサポートに専念するという流れで設定されているものです。

対象の登録形態はIPCのみです。

2-5. TrūAge (トゥルーエイジ)ボーナス

特異型X×1ユニレベル。

「30日間実感パック」という商品を、コンプレッションレベル1のメンバーで購入された購入数に応じて率の違うボーナスが発生します。

「30日間実感パック」1個 = 会員価格:27771円 = 定期購入価格:24583円 = 120QV = 19900CV

月間流通パック数還元率1パックあたりの還元金額
5~14パック対CVボーナス率25%4975円
15~24パック対CVボーナス率30%5970円
25パック以上対CVボーナス率35%6965円

このボーナスは「30日間実感パック」のCVに対して計算します。

3-1. Trū Performance (トゥルーパフォーマンス)ボーナス

対CVの公平型シェア。

このボーナス用にプールされる原資は、モリンダ全体のツリーにおける総月間コミッションボリューム(CV)の2%です。

対象者は、オートシップを組んでるIPCです。

各対象者の取り分の計算方法は、

各メンバーのダウンラインのうち、コンプレッションレベル4のメンバーでオートシップを組んでいるメンバーのQVです。

全対象メンバー分の上記の数値の合計値が分母です。

計算式は、

コンプレッションレベル4のメンバーでオートシップを組んでいるメンバーのQV全対象メンバー分の上記の数値の合計値 ) × 総月間コミッションボリューム(CV)の2%

です。これで算出された数字を円表記に変えたもの金額がボーナス額となります。

注意して頂きたいのですが、モリンダ公式「報酬プランガイド」(2020年1月時点)のこのボーナス説明では、「モリンダ社月間総売上から生じた換算コミッション対象ボリューム(CCV)の2%」と記載があり、その下の例には「モリンダ社月間総売上の 3% = 100 万円の場合」と記載があり、CV基準と円基準が混同されていますが、ここは対コミッションボリュームが基準であると意識しておきましょう。

3-2. インフィニティボーナス

対CVの公平型シェア。

このボーナス用にプールされる原資は、モリンダ全体のツリーにおけるコンプレッションレベル10とそれより深い層の総月間コミッションボリューム(CV)の3%です。

受給タイトルはダイヤモンドパールエリート、ダブルダイヤモンドパール、トリプルダイヤモンドパール、プラチナダイヤモンドパールの4つです。

各対象者の取り分の計算は、

  • ダイヤモンドパールエリート保持者は、コンプレッションレベル1~20のオートシップされた注文ケース数(CAS20と呼んでいる)の25%。
  • ダブルダイヤモンドパール保持者は、コンプレッションレベル1~20のオートシップされた注文ケース数(CAS20と呼んでいる)の50%。
  • トリプルダイヤモンドパール保持者は、コンプレッションレベル1~20のオートシップされた注文ケース数(CAS20と呼んでいる)の100%。
  • プラチナダイヤモンドパール保持者は、コンプレッションレベル1~20のオートシップされた注文ケース数(CAS20と呼んでいる)の150%。

となります。上記で計算された数字の対象メンバー全員分の合計値が分母となります。

計算式は、

( 各対象者の取り分 / 対象メンバー全員分の合計値 ) × コンプレッションレベル10とそれより深い層の総月間コミッションボリューム(CV)の3%

です。これで算出された数字を円表記に変えたもの金額がボーナス額となります。

注意して頂きたいのですが、モリンダ公式「報酬プランガイド」(2020年1月時点)のインフィニティーボーナスでは、ボーナスの内容には「モリンダの10レベル以下の総売上から生じた換算コミッション対象ボリューム(CCV)
の 3%を資格取得者で比例配分」と記載があり、その下の例には「モリンダ社月間総売上の 3% = 100 万円の場合」と記載があり、CV基準と円基準が混同されていますが、ここは対コミッションボリュームが基準であると意識しておきましょう。

タイトルは名目タイトルと支払計算用タイトルの2タイプで判断

モリンダのタイトルの昇格基準は基本的にはユニレベルの7upの性質に依存しており、コンプレッションレベル1に3~6人のオートシップを組むメンバーを育成し、一定のタイトル保持者まで育成する流れとなります。

また、モリンダ特有のものとして、各メンバーは名目上タイトル(タイトルという名称)とボーナス支払い用のタイトル(ペイドタイトル)の2種類を持っています。

これは、名目上のタイトルについては、各昇格基準を満たすとそれぞれのタイトルに昇格すると、そこから下がることはありません。

しかし、ペイドタイトルについては、名目上のタイトルとは別に「維持条件を満たしたところまで」のタイトル分のボーナスしか発生しません。

わかりやすく表現すれば、メンツを保つためのタイトルと、内々で支払い用に計算される基準タイトルは、同じとは限りませんというこおで、仮に上位タイトルを持っていたとしても、実際のペイドタイトルは組織育成ができていなければ、低いタイトルと同じということもありえることになります。

ただ、これは他社の降格のない報酬システムを採用するMLM企業に比べれば、「ペイドタイトル」を聞かれて答えるための具体的な「現在のレベルのタイトル」を明示的に示しているわけですから、他社よりは見栄をはりにくい工夫といえます。

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