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本記事で得られる知識
当記事では、日本アムウェイの報酬システムのうち、成績別ボーナスについて解説します。
この記事はこんな方向けです。
この記事を理解するためには、ネットワークビジネスの報酬システムのうち「ステアステップ」を体系的に理解できている必要があります。
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つぶれない要素
MLM主宰企業というにはどこの誰が言い出したかは定かではありませんが(たぶん勧誘文句だとは思いますが)、1000社会社が現れては999社は5年以内には潰れると言われます。
ネット社会となって嘘や針小棒大な主張がより通用しなくなったこともあり、市場規模が徐々に小さくなっているとはいっても、それでも売上高100億を超える企業や、上位ランキングに何十年にも渡って食い込んだままの企業が少なくなく存在します。
今回はディストリビューターとして儲かる視点ではなく、MLM企業が大手MLM企業として存続するのに必要な要素を紹介したいと思います。
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ネットワークビジネス経験者が魅力的と感じるシステムを導入しているか
業界用語でネットワーカーという言葉があります。
ネットワークビジネス経験者で、しかも過去に組織を拡大した実績を持っているけれども、そこそこ何社か経験してて他に目移りする可能性があるタイプです。
まじめのこつこつとそのネットワークビジネス(システム、商品、メンバー、会社)を愛してて末永くやりたい人たちにとっては、どうせまた目移りするだろうということで、業界自体のイメージを悪くしている理由の一つでもあり邪魔な存在です。
そんなネットワーカーが移ってきた後に、一定期間を経て他に目移りをしない魅力を報酬システムがもっているかということになります。
ここでのシステム上の魅力というのは、以下のものが挙げられます。
構築したダウンラインのメンバーが心理的にリピートをしようとする状態を報酬システム自体が作り上げれるか否か
本来ならば、マルチ商法として注意される点では「借金をする」「在庫を抱える」という点があげられますが、ネットワーカーが魅力を感じるのは、借金や在庫は過剰としても、報酬システムだけで最低限リピートだけは切らさないようにしてもらうことが鍵となります。
基本的に降格のあるブレイクアウェイはほぼ全てシステムそのものに心理的に買い込む要素が存在します。
心理的な買い込みだけではなく、バイナリーを採用するシステムにも同じようなことが言えます。バイナリーが経験者からして魅力的なのは「ポイントの繰越のためのリピート」です。
バイナリーは初期段階でも(額は少なくても)報酬が発生しやすいシステムです。
更に、バイナリー特有の1:1などの比率で余ったポイントを翌月・翌週に繰り越すためには、アクティブな状態になるための商品の購入が必要になります。
ブレイクアウェイとは違って、敷居が低い上にアクティブになろうとする(定期購入しようとする)心理が働くので、今現在ほとんどの新規参入組はバイナリーが基本の一つになっている所以です。
より深い層(段数)とより広い幅(系列)から報酬が発生しやすい状況を作っているか
これは昇格ごとに段階的にでもいいので、ツリーの広い範囲から報酬が発生しやすい状況を報酬システムが作り上げているかが鍵になります。
報酬還元のレベルや世代に還元対象外になる上限を設けたり、金額による制限を設けることで、商品が存在して初めてネットワークビジネスとしての連鎖販売取引として合法的に展開することができます。
いくら有限とは言っても、出来る限り広い層から報酬が発生するようにすれば、それだけ組織拡大にともなって累乗単位での報酬増額が見込めます。
これも具体的な例でいくと、ブレイクアウェイはまず「世代」という単位でパーソナルグループまるごとから1世代分の報酬が発生するので、世代が深く設定されているシステムほど際立った額の報酬が発生することになります。
また、ユニレベルでも%を低くして層を深くすることが可能になりますし、それだけでは足りないということでブレイクアウェイの要素を取り入れたニューウェイズジャパンが2000年代に5,6年で最高で業界3位までのし上がった経緯があります。
老舗の元祖バイナリーのナチュラリープラスは、バイナリーですがリエントリーにより3ポジ、7ポジ、ひどい人なら300ポジなど、ポジションをいくらでも購入できる点を使って額を増やせるようにしました(ルテイン超大量買い込みの問題はありましたが)
その後、シナジーインターナショナルが初めてバイナリーボーナスを初期に、そして中期・後期はバイナリーボーナスを原資としたマッチングを導入したことで、このバイナリ×マッチングが一般化。
2000年度中盤からモナビージャパンが一時期このバイナリー×マッチング(しかもマッシングは実質還元率により調整機能付き)により高還元率の実質還元率50%で展開することになりました。
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商品に求められるのは消耗品とインパクト、報酬システムに合ったラインナップ
消耗品
商材としてはリピートが期待できる消耗品の割合が多いかが鍵になります。
耐久財を商材にするMLM企業もありますが、残念ながら老舗はあっても売上高ランキングで上位になるようなところはまずありません。
インパクト
正直効果効能は謳えないので無難に商品を使ってみて効果が出やすい商材、もしくは言葉の説明によって心理的に効果があるような状況を作りやすい商材が向いていることになります。
ある程度トレンドを捉えたものも増えているわけで、1990年代までは洗剤・化粧品、2000年代に入り健康食品(サプリ系)、そしてそこから自然食品のアンチエイジング系の健康食品と推移していきます。
ルテインや、万能なライフパック、そこから健康食品ブームとして、アサイベリーなんかはほぼ結構メジャーになりました。
ものや中身は正直いうとなんでもいいと思います。ただ、インパクトが重要です。
報酬システムにあったラインナップ構成
これは明確にブレイクアウェイは何百種類と色のない幅広い商品ラインナップを用意してて、ユニレベル、バイナリー系ならばコアになる商材が2,3個にして多くても2,30種類程度になっているかになります。
ブレイクアウェイはそもそも独立することでパーソナルグループ単位の世代収入が醍醐味なので、それだけ多くのバラエティがないと1人のお客さんからたくさん買ってもらえないわけです。
逆にユニレベルとバイナリーはレベル単位、人単位のリピートが原資になるので、1人のお客さんからは定期購入を基準に報酬が発生するようにしてもらうため、コアとなる商材が多くない程度にないと、同じ会社内の商品でも目移りが激しく「定期購入」の醍醐味の「オートシップ」という自動注文にうまく載せれないのです。
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取締役会・代表取締役・橋渡し役のスタッフにMLM経験者が採用されているか
これは極めて重要です。
今まで名前を聞いたことのない人全員が経営陣に名を連ねても舵取りはうまく行きません。
連鎖販売にはそれ相応の制約と特殊な経営手腕が求められるため、まずネットワークビジネスの経験がない人が経営をしたところでうまくいくほど、簡単な業界ではないのです。
また、ディストリビューターの中でも他社でのネットワークビジネスの経験者があるメンバーからすると、会社側の人間でディストリビューターと蜜に連絡を取り合うスタッフが存在します。
このスタッフがネットワークビジネスである程度実績や経験を積んでいることも重要な鍵です。
経営陣もスタッフも経験者であることが求められる理由の一つとして、こまめに連絡を取り合うことで各リーダー格が掲げるダウンラインの状況を意見交換して、場合によって会社単位キャンペーンを施すなど、情報共有が故の対策に繋げれる効果があります。
この点、組織内特有の問題について、それが重要な問題か、軽微な問題かを判断するにも、経験値がないと判断できないためです。
リーダー格の意向や考えをうまく取り入れ会社側とディストリビュータとで連携が取れる体制ができているか
単純にリーダー格の不満や不安などを聞いて、それを会社に持ち帰ってフィードバックとして情報共有し、不満・不安を解消できる術を提示するしないは別として、きちんと情報共有した上でのプロセスとその結果をリーダー格に連絡できるかどうかが鍵となります。
リーダー格のディストリビューターも他系列との問題、ダウンラインの育成、報酬システムや会社の方針に対しては、常に不満や不安を持っています。
また、リーダー格としての建前的な点もあり、スタッフに意見が通っていてそれがきちんと返ってくるという、メンバーを基準に考えている姿勢がスタッフに見えるかは非常に重要です。
この連携できている感が薄れ、それが長期な渡って続くと、、、残念ながら他のタイミングのいいより魅力的なネットワークビジネスができると、ごそっと移りやすいわけです。
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アムウェイ、ニュースキン級の巨大MLM企業は今後は現れない
今後アムウェイ級の巨大なMLM企業が誕生することはまずないでしょう。
理由は1つ。
既に規制が増えすぎてできるグレーゾーンが減ったからです。
これはMLM業界に限らずどの業界でも同じで、パイオニア的存在で且つ長期に渡って一位のシェアを持っている企業は、法的な整備ができていないこともあって、法律的なグレーゾーンか規制がなければその領域に踏み込むことが少なからずあります。
アムウェイが最盛期、ニュースキン最盛期の1970年代~1990年代は、規制的に消費者保護の観点が今よりもだいぶ薄い状態でした。
なので、借金・押し売り・過剰在庫があっても規制がかった対策は事後的に行われた経緯があります。
現在は特定商取引法によってネットワークビジネスを規制する連鎖販売はかなりの制限を受けています。
これだけ制限がかっていればまずかつてのアムウェイ、、、特に1990年代後半には2000億近くあった状態までのジャイアント企業はまず現れることはありません。
いかがでしたでしょうか。
個人がネットワークビジネスとして成功する要素と、ネットワークビジネスが業界でメジャーな存在になる要素は、大幅に違うという点が理解できたのではないでしょうか。
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