前回は、今のMLMの実情をメリット・デメリット面から列挙した上で、理想としてあるべきポイントを細かく書かせていただきました。

ここからの内容については、(1)編をご覧に頂いてからのほうがイメージしやすいですので、先にお読みください。

さて今回は、いよいよ現状のMLMのやり方とカルロス法(勝手に命名)のシミュレーションをしてみたいと思います。

現状のやり方を再シミュレーションしてみる

全メンバーが1名ずつリクルート

今でもありがちなシミュレーション方法としては、例えば1ヶ月に1人だけでいいから、あなたとあなたのダウンラインのメンバー全員が必ず1人ずつリクルートをしましょう、というものです。

「たった1ヶ月に1人なんだから」

という、簡単そうではないけど誰にでもできそうなノルマペースを提示して、リクルートをかけることはざらにあると思います。

これはブレイクアウェイ、ユニレベルの無制限幅や、バイナーである制限幅に関係なく累乗の計算方法でシミュレーションを出します。

– シミュレーションの典型を振り返る
最初あなただけしかメンバーがいない中で、1ヶ月目にリクルートすると、ダウンラインが1人、2ヶ月目はあなたと1ヶ月目に登録した人がそれぞれ1名ずつリクルートするので、ダウンラインに3人配置されます。

様々な表現で表すことができますので、いくつか別の書き方で表現します。

1ヶ月に1人ずつ全メンバーがリクルートする前提だと、

「1ヶ月目には1系列目に1人、2ヶ月目には1系列目に2人と2系列目に1人の計3人」
とも言いますし、

「1ヶ月目にはLV1人に1人、2ヶ月目にはLV1に2人、LV2に1人」
という表現で説明する場合もあります。

いずれにしても、上記の表現は全て全メンバーが1ヶ月に1人ずつリクルートした場合の表現であり、説明の対象となるツリーは同一のものとなります。

ここで、1ヶ月目にはダウンラインが1人(2の1乗 – 1)、2ヶ月目に3人(2の2乗 – 1)、3ヶ月目には7人(2の3乗-1)という具合になり、10ヶ月目には1023人(2の10乗-1)、20ヶ月目には1048575(2の20乗-1)となりますね。

現実的にはこんな数字にならないし、27ヶ月経過したら日本の人口を超えるという主張は正しいですが、ここでは度外視します。

6ヶ月に1人でシミュレーション

なぜ6ヶ月に1人なのかというと、経費最小限に、被害最小限にと、シミュレーション計算したら6ヶ月単位が妥当だという判断です。

それに、これだけ長い期間でやれば、投機的に短期間で稼ぐのではなく、地道な努力で稼ぐという方針をずっと行うことになるので、目先の利益のメンバーは自然と入らないか辞めることになります

時間を使うということは、MLM企業の登録時のタイミングは全く気にせず行うことが前提となります。

タイミングを気にせずに長期間に渡って、極力赤字にならないように行うために必要な要素は、いい商品とそれだけ長期的に行っても会社が潰れないという財務力です。

財務力が必要になるということは、実質的にそこそこ会社が売上あがっている状況が想定できるので、その意味ではタイミングとしては縁故募集して、プレオープンして、グランドオープンして、そこそこ時間が経過したタイミングが逆にベターということになります。

潰れない会社を選ぶというのも大前提になりますね(当然ですが)。

単純に計算して見ればわかりますが、あなた自身とダウンラインのメンバーが全員6ヶ月に1人ずつリクルートすることになりますので、仮に100人(便宜上128人)ダウンラインメンバーが構築されるまでは、8×6ヶ月の48ヶ月(=4年)かかるということになります。

お金使わずに時間使うには根気が入りますね!でも、お金を使わないためには必要なことです。

一般的手法における6ヶ月単位の報酬シミュレーション

勝手に通称「カルロス法」と名付けてさせていただきますが、カルロス法では借金や失敗を極力しない(=お金を使わない)分、時間を多く使うという戦法で、ネットワークビジネスでの戦略を考えていきます。

ただ、先にカルロス法の前提となる6ヶ月周期のシミュレーションを、普通のやり方でやったらどうなるかを先にシミュレーションします。

以下は、前提条件です。

  • あなたとあなたのダウンライン全員が6ヶ月に1名ずつリクルート
  • あなたとあなたのダウンライン全員が1万円の商品を1ヶ月に1度リピート
  • ダウンライン1人あたりからの報酬は商品代金の5%(1万円×5% = 500円)
  • 下限は一旦設定しない(実際は必須)。

とし、各レベルや世代などの設定はここでは一旦便宜上省略します。

そうすると、以下のようなシミュレーションになります。

DL総数は、あなたのダウンラインのメンバー総数と考えてください。

DL総数全員がリピートしますから、1人が1万円のリピートをすることによる報酬額は500円です。

それが周期が6ヶ月ですので、最初の半年間の累積報酬はDL総数1人から500円×6ヶ月で3000円になります。

しかし、あなた自身も1万円のリピートをしますので、最初の半年に6万円も使うことになります。

最初の半年の収支というのは57000円もの赤字です。この赤字57000円を次月に繰り越すと、2周期目はメンバーが3人になっていますので、上記もろもろ見ていただくと、それでも赤字の累積が108,000円になります。

したがって、このシミュレーションでいく5周目(2年半後)には129,000円の赤字になり、ここから構築されたメンバーのリピートの訴求効果が現れることで、3年目には損益分岐で0という計算になります。

1ヶ月に1人のリクルートでも、現実的にはシミュレーションどうりにいかないわけで、ならば半年と周期を伸ばしてみても、累積赤字自体は15万円を超える時があるわけですね。

更に、一般的なシミュレーションを6ヶ月周期で行った場合も、

  • 毎月1万円は費用として発生する
  • メンバー全員がリピートするとは限らない
  • 実際は辞める人間が出てくる

など、現実的にはたくさんのマイナス要素が置きます。

特に頭に入れておかないといけないのは、上記のシミュレーション上の累積が赤字の期間3年というのは、あなた一人が経験することではありません。

周期遅れで、あなたのダウンラインのメンバーも、必ずこの赤字の期間を経験するわけで、赤字をきちんと理解した上で毎月1万円をリピートするのかどうかと考えると耐えられない人が多いのではないでしょうか?

でも、現実的にネットワークビジネスでは、この赤字期間を経験しないとその先に進みません。

ではどうするか?

ということで、ここからがカルロス法のやり方です。

カルロス法でシミュレーションする

先に結論を書いてしまいますが、カルロス法の場合は以下のルールに従って、リクルート活動を行います。

  • 報酬システム上で、権利的収入の性質を持つボーナスだけをボーナス計算対象に採用する
  • シミュレーションで立てた周期ごとのルールに忠実に従う
  • ルール違反者はダウンラインで周期ごとの人数にカウントせずに進めていく
  • 毎月3000円をネットワークビジネス用に貯蓄してもらう。
  • 一定数のメンバーがダウンラインに構築するまではリピートをしない(ビジネスを遂行するにあたっての最低限の費用しか費やさない)。
  • 各周期の目標人数に達するまで、次の周期に移らない(未達成周期は達成するまでその周期のルールに従う)
  • リクルートするにあたっては、法律を忠実に遵守した説明を行う(むしろマイナス部分を必要以上に行う)
  • 貯蓄金額は預かってはいけない(個人で管理させる)

以上が、1ヶ月1万円リピート、1人あたり毎月500円が発生する条件における、カルロス法の適用ルールです。

各MLM企業によってリピート額や下限は異なりますので、とりあえずこのページでの条件を前提にすると、上記のルール適用になります。

ここから順次説明していきます。

権利的収入の性質を持つボーナスだけをボーナス計算対象に採用

シミュレーションの計算対象は、あくまで権利的収入となりえるもの1つだけを採用します。

例えば、バイナリーとユニレベル型のマッチング型を採用している場合は、バイナリーボーナスだけをシミュレーションに使います。

初回購入者から○%という、単発系は含まず、月のリピートによって発生する部分を採用します。

こうすることで、過小評価によるシミュレーションとなるからです。実際はちょっと多くなるわけですが、シミュレーションや仮説は厳しく設定していきましょう。

ブレイクアウェイの場合は、独立する前のメインボーナス1つ、独立後のメインボーナス1つと分けることになります。ブレイクアウェイは独立前後で得られる報酬の獲得対象が大幅に異なりますので、1つに絞るには開きがありすぎます。

シミュレーションで立てた周期ごとのルールに忠実に従う

あくまで周期ごとの条件を満たすまでは、リピートを早めに開始したり、次のフェーズに勝手に行かないようにしましょう。

ネットワークビジネスは全員の動きによって報酬や、ダウンラインの成長に影響を与えます。

故に、あなた一人だけがルールを破ると、ダウンラインでルール違反が続出します。

ルールは必ず従うようにします。

ルール違反者は各周期の条件から除外してカウントする

結局はどのシミュレーションも同じなのですが、想定外の動きはそもそものシミュレーションの条件から外れてしまいます。

ただ、各メンバー上下関係はありませんし、勝手に行動する人も出てくるのは自然なことでもあります。

そんな人たちは否定はせず、そっとしといてあげて、そのかわり自身のシミュレーション上のカウントからは除外して考えましょう。

あくまで、過小評価で行きます。

毎月3000円をネットワークビジネス用に貯蓄

カルロス法の鍵は貯蓄です。

今回のシミュレーション上では毎月1万円を半年周期でなるわけですが、その場合上記の表のように3000円を毎月ネットワークビジネス用に貯蓄した上で、人数が127人を超えた周期からリピートをし始めましょうということです。

全メンバーが毎月3000円貯蓄することになります。

もちろん初回登録費などはかかりますので、最初はちょこっと赤字になるかもしれませんが、最低でもその分だけにしましょうということです。

また、一定のところまでリクルートしていくと、必然的に貯蓄金額自体がたまるっていることになります(例だと10万円近くたまります。)

この時点で、再度ネットワークビジネスを行うか、他のビジネスに使うか、消費するかを、再度赤字ではなく貯蓄した状態で再確認することもできます。

また、実際は思うとおりにいかないところはありますので、3000円の貯蓄を辞めるタイミングは、確実に黒字でいける時まで続けるというのが鍵です。

一定数のメンバーがダウンラインに構築するまではリピートをしない(ビジネスを遂行するにあたっての最低限の費用しか費やさない)

カルロス法のもう一つの鍵はここですね。要するに一定人数集まるまでリクルートだけして、リピートはしませんということです。

もちろんそれを防ぐ報酬システムもありますので、そういう場合はこのカルロス法自体ができません。

先に費用が発生するのではなく、あとで費用が発生させる(=遅らせる)ことで、極力全メンバーが赤字の状態を減らせる効果があります。

この間はリクルートだけすればいいですし、実際赤字になってないです。

あくまで累積を黒字のまま行うため、3000円の貯蓄とリピートを同時に行う時期も存在します。

貯蓄自体は赤字そのものを感じる人も中にはいると思いますが、カルロス法のメリットはリクルートしながら資金を貯めて、そこから回収を始めるところにあります。

いざ、リピートを始めるタイミングというところで、溜まったあなたの資金の使いみちを改めて考え直すことができるのも手です。

始めからお金をつぎ込んで、今月足りないからとフライパン買ったりする状態よりはよほど、気持ちの余裕の上でのチョイスが多いわけです。

各周期の目標人数に達するまで、次の周期に移らない(未達成周期は達成するまでその周期のルールに従う)

これは、上記で除外した上で残ったダウンラインのメンバー数が満たすまでは、次の周期の動きをしないということです。

例えば、メンバーが127人集まってはいるけど、そのうちの何にかが勝手な行動をし始めたとなった場合は、その人数を除外した上で残った人数の領域での行動をしましょうということです。

127人の周期ではリピートを開始し始めるわけですが、差し引いて127人に満たない場合はリピートせず、各ダウンラインのメンバーがルールに達していないところをサポートするなりして、じっくり条件が整うまで急がず行動しましょうということですね。

リクルートするにあたっては、法律を忠実に遵守した説明を行う(むしろマイナス部分を必要以上に行う)

上記の表のようにいけば、累積赤字にはなりません。

しかし、それでもリクルートの際には、きちんと法律に従った説明が必須です。

概要書面をきちんと提示し、特定利益と特定費用の説明は欠かさず行うようにしましょう。

みんなの赤字が最小限になるようにしたルール、いわゆるベターなルールで行うのに、法律違反したら本末転倒です。

こんな時はむしろ実際はこういう報酬がこういう条件で入るけど、実際はこんなに集まらないし、このシミュレーションでやっても意味がないという、全然プラスにならない説明をしたほうがまだ現実的です。

貯蓄金額は預かってはいけない(個人で管理させる)

貯蓄は必ずメンバー個人でさせましょう。

本気な人だけがこのビジネスを行うはずで、本気でない中途半端な意志の人間に、お金の管理なんて出来ません。

むしろ管理さえできない人は、ただでさえマイナスイメージの強いネットワークビジネスを始めたところで、まず正しい行動もできなければ、結果もついてこないです。

むしろこういう素質を見抜くためにもこのカルロス法は向いているのです。

今後は各MLM企業の報酬システムを実際にシミュレーションしてみる

いかがでしたでしょうか?

ここでご紹介したカルロス法はあくまで、ひな形を前提としたシミュレーションです。

今後は実際のMLM企業の報酬システムに基づいてシミュレーションをご紹介していきます。

補足 : これだけやっても目標達成するとは限らない

ここで紹介したのはあくまで、私カルロスが報酬システムのシミュレーションを知り尽くした上で、実際に赤字の少ない状態で出来る限り被害者感情を与えないための案として考えたものです。

極端な話、MLMで少なからず発生する、ネットジャンキーのように何百人単位で他社へ移られたり、会社自体がこのロングテールのやり方で倒産してしまうと、結局は上記の前提条件は崩れてしまいます。

ルールは忠実に行わないといけない分、一人でも条件を満たさなくなると、貯蓄周期とリピート周期がずれますから、赤字の領域は発生してしまいます。

ビジネスはビジネスですので、そういったリスクがあることは頭に入れておきましょう。