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本記事で得られる知識
当記事では、ネットワークビジネス、マルチ商法で必ず登場するピラミッド(ツリー)についての構造を理解することができます。
この記事はこんな方向けです。
当記事は、ネットワークビジネスに関して無知な方、初心者向けの記事になります。
更に、ネットワークビジネス、MLM、マルチ商法、マルチまがい商法、ねずみ講、連鎖販売取引といった名前を聞いたり、勧誘を受けたり、友人・知人の方が誘いを受けてる・してる方向けです。
この記事での知識習得のこつ
どの位置から誰を見るのかによって名称が変わるというところが複雑なところ。自分の場所から見た場合に他の場所をどう呼ぶか、どう計算するかという1視点でイメージができてから、他の視点からの名称がどうなるかをイメージしてみましょう。
ツリーは報酬を受取る権利を表したもの
原則として1つの会社ごとにメインのツリーが1つか2つ
ツリーというのはピラミッド上に配置された権利関係を表した図のことです。
MLM1社ごとにツリーが存在します。企業ごとにオリジナルの報酬システムを採用しており、その中でメインのボーナス体系のツリーを、その会社の代表的なツリーとして概要書面などに記載されています。
例えば、アムウェイであればブレイクアウェイ・パスアップ方式がメインのボーナス体系で、各ディストリビューターごとの報酬を計算するために、このボーナスのツリーが存在します。
ただ、ここ20年ぐらいはネット社会に突入したこともあり、報酬システムも比較的稼ぎやすい体系になる一方複雑化してきており、最近のMLM企業は2つのボーナス体系をメインボーナスとした「ハイブリッド」という名前で採用しているMLM企業(特に外資系)が圧倒的に増えています。
例えば、かつてニューウェイズとして展開していたモデーアジャパンは、ユニレベルとブレイクアウェイ・オーバーライド方式の2つをメインボーナスとしていますし、2005年に斬新な報酬システムを採用して日本に上陸した、かつてモナビーと呼ばれていた現在のジュネスグローバルの報酬システムは、バイナリーを基準として、マッチングによるオーバーライド方式という2つのメインボーナスを設けています。
厳密には各ボーナスの数だけツリーが存在する
ただ、そもそも元祖ネットワークビジネスであるアムウェイの報酬システムでさえ非常に複雑なもので、あくまで便宜上はメインボーナスを基準としたツリーで報酬の権利関係を表しているのですが、厳密にいうとシェア型と呼ばれるボーナス以外の、ダウンラインからの成果を還元するボーナスごとにツリーが存在していることになります。
例えば、バイナリーをメインとした会社があったとして、別のボーナスで直接リクルートをして登録したメンバーからは、バイナリーとは別に10%のダイレクトボーナスが発生するとします。
ほとんどの場合は会社側は説明はしませんが、この場合はバイナリーのツリーとは別にLV1限定のユニレベルボーナスというツリーが存在していることいなります。
従って、シェア型以外のボーナスが例えば3つ用意されたMLM企業の場合は、3つのボーナスそれぞれのボーナスを計算するために、3つのツリーが存在していることになります。
登録するとスポンサーのダウンラインの任意の位置に配置
会員登録をすると、必ず特定のスポンサーの下に配置されることになります。
スポンサーというのは、簡単にいうとあなたにビジネスを紹介した人のことです。
尚、ツリー上では人を表す○の部分ですが、会社によっては1人の人が複数の○の登録することができます。
以下で説明する制限幅ツリーの場合においては、例えば3箇所登録することを3ポジ登録、7箇所登録することを7ポジ登録といいます。
ですが、普通は1箇所の登録をすることになります。
基本ルールと2種類のツリー
報酬はダウンラインの成果がアップラインに還元
シェア型以外のボーナスは全て、ダウンライン(下)に配置されたメンバーが商品を購入・仕入れした場合に、成果としてそのアップラインに報酬が支払われるので、自分よりアップラインの位置に配置することはまずありません。
配置したら、ボランティアをしているのと同じことになります(笑)
無制限幅ツリーは直下に何人でも配置できる
ツリーには2種類のタイプがあり、1つは無制限幅ツリーと呼ばれます。
これは、各メンバーの直下(LV1)に何人でも配置できるツリーを指します。
何人でも配置できるので、通常は直下(LV1)は全てそのメンバー(LV0)が直接スポンサー活動をしてリクルートした「直接紹介者」を指します。
無制限幅ツリーに該当するボーナス体系はブレイクアウェイ、ユニレベル、マッチングが該当します。
制限幅ツリーは直下に配置できる人数に制限あり
直下(LV1)に何人でも配置できる無制限幅とは対象的に、「制限幅ツリー」というものがあります。
予め直下(LV1)に配置できる人数が決められています。
例えば直下(LV1)に配置できる人数が2人までという場合は、3人目を登録・配置する場合は、直下(LV1)の更にダウンラインのレベル2(LV2)に配置することになります。
これは、誰も紹介していなくても、2人縛りので2人以上の登録をするメンバーの紹介者が突然自分のダウンラインに配置される場合もありえます。
このことから、ネットワークビジネス従事者の中では「みんなで助け合って一緒に設けられる報酬プラン」と表現されます。
が、しかしボーナスを受け取るためには最低直接紹介者数が設定されているところがほとんどなので、仮に誰も紹介していなくてメンバーがダウンラインに配置されても、条件を満たさない限りは報酬は発生しません(当然っちゃ当然ですが)
この制限型ツリーに該当するのは、2系列に絞ったバイナリーとマトリックスと呼ばれるシステムがこれに該当します。
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レベルと世代の違い
レベルは権利を持つ人単位のカウント
レベル(LV)というのは、単純にツリー上の段数を表す単位です。必ず誰かを中心に直下をLV1、LV2と表現し、自身のLVはLV0と表現します。
例えば、AさんのLV1にBさん、BさんのLV1にCさんがいるとした場合、CさんはBさんのLV1であり、AさんのLV2に配置されていると表現します。
誰を中心に見るかによってレベルの数は異なります。
世代は一定条件を満たした人だけをカウント
世代(ジェネレーション)というのは、各レベルに配置されているメンバーのうち、各MLM企業の報酬システムで定める一定の条件を満たしたメンバーだけをカウントする方法です。
隔てなくメンバーを表すレベルとは違って、世代というのは、その一定条件を満たしたダウンラインのメンバーたちの中で、条件を満たしていないメンバーの購入量を基準に別の報酬を計算するために必要な概念となります。
世代というのは、システム上はブレイクアウェイやマッチングと呼ばれるシステムで使用します。
他系列の存在
もう一つ忘れていけないのは「他系列」の存在です。
他系列というのは、自分のダウンラインとは全くつながりのないメンバー全てを指します。
ツリー上でいうと、折り返しなしで下につながるメンバーがダウンライン。折り返すことなしに上につながるメンバーがアップラインになります。
ダウンラインというのは基本的に3系列育成していれば3系列全てですが、アップラインの場合は下から上へ辿っていく性質上、折り返しなしで上へ辿っていくと1つの線上のメンバーとしてかつながりがありません。このアップラインのメンバーの、自身とつながっている線以外の、アップラインの線というのは全て他系列となり、自身のボーナスにはなんら影響を与えない範囲を指します。
実務的には、同じ1つのMLM企業の間では、新規登録者獲得の競争を激しく行っていますので、この他系列というのは同じ会社にも関わらず、ほぼ「敵対関係」に近い状態になるほど、競争が激しいです。
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